腕時計のケースにキズがついたときの対応と修理

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ケースはケース本体や裏蓋、ベゼルなどで構成されています。

またダイヤモンドやルビー、サファイアなどの宝石が装飾されているものもあります。

通常使用でキズやくすみ、汚れなどはついてきますがそれ以外でキズがついたときは注意が必要です。

主な原因・考えうる原因

主な原因としては衝撃が考えられます。

不慮の事故で落としたりぶつけたり、擦ったりなどした時にキズがついてしまいます。

軽いキズでもケースの場合には意外と油断できません。

併発する可能性のある症状

併発する症状は衝撃の場合は欠け、変形・破損、石取れ、ムーブメントの不具合。

そしてひび・割れなどは衝撃以外にも起こってしまう症状です。

欠け

落としたりぶつけたり、また擦ったりすることによりケースにキズがつきます。

衝撃の強さにもよりますが欠けてしまったりすることがあります。

特にラグやベゼル部分の角は欠けやすいところです。

変形・破損

衝撃によりラグ、リューズ、リューズガード、ベゼル、裏蓋などが衝撃により変形することがあります。

曲がったりはずれたりするだけでなく、折れたり破損したりします。

石取れ

ケースに宝石などの装飾がある場合には、石が取れてしまうことがあります。

また石は爪で留められていますが、非常に小さな爪のため曲がったり折れたり、潰れたりします。

一つとれるとその周りの石や爪にも影響が出ている可能性もあり、他の石も取れてしまう可能性があります。

メッキの剥げ

ステンレス素材や貴金属素材のメッキ加工が施されているケースがります。

そういったケースの場合には剥げてしまい、地金の色が出てくることがあります。

※チタン素材の場合は表面に熱処理を行うことにより硬度を上げてあります。

熱処理をおこなうことによりキズがつきにくくなっていますが、衝撃の強さによってはキズがつきます。

キズを消すために研磨を行うと、表面処理されたものが取れてしまいキズがつきやすくなります。

ひび・割れ

衝撃の強さによってひびや割れが発生することがあります。

表面に出ていて確認できるものもあれば、内部でひびや割れがあり確認しにくいものもあります。

ベゼルや裏蓋、ベルトなど取りつけてもすぐに取れてしまう場合は、変形だけではなくひびや割れの可能性があります。

防水性能の低下

変形・破損・ひび・割れなどあるとケース内部の気密性が低下してしまう可能性があります。

本来であれば水分を通さないような作りになっていますが、歪が生じて防水性能が低下することがあります。

ムーブメントの不具合

衝撃により針が取り付けられている歯車の曲がりや折れが発生している場合があります。

また曲がったり折れたりするぐらいの衝撃があっため、他のパーツにも不具合が発生している可能性があります。

必要となる修理

ケースのキズや汚れは研磨をすることによりキズが除去でき汚れも落として光沢が甦ります。

またメッキのかけ直しや石の留め直しなども行うことができます。

深い傷の場合にはレーザー溶接によりキズを埋めることができ、破損部分も溶接により取り付け直すことが可能です。

変形・破損・ひび・割れなどによる防水性能の低下はどこが原因か調べ、防水性能の復活を行うことも可能です。

※深い打ちキズやの場合には除去できないこともあり、変形など場合には元通りに復元できないこともあります。

修理料金

ケース研磨	￥7,500～
ケース研磨＋メッキ加工	￥10,500～
石の留め直し	一か所：￥4,000～ 二か所目以降＋￥2,000～
レーザー溶接のキズ埋め	要見積もり
レーザー溶接の破損修復	要見積もり
防水性能の復活	要見積もり
ムーブ交換	￥6,000～
クォーツ式時計のOH	￥20,000～
機械式時計のOH　3針	￥25,000～
機械式時計のOH　クロノグラフ	￥42,000～
機械式時計のOH　特殊ムーブ	要見積もり

※ムーブ交換・オーバーホールの料金は参考価格となります。

メーカーや機構によって修理料金がことなります。

パーツ交換が必要な場合は別途パーツ代がかかります。

※上記金額は2018年4月現在の料金設定となります。

※部品の価格は変動があるため参考価格となります。

　

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