時計のオーバーホール 全作業工程・作業内容・手順を徹底解説!

※即日お見積り! 365日 24時間受付中


時計のオーバーホールは、精度を維持し、長く愛用するのに重要なメンテナンスです。

この記事では、腕時計のオーバーホールの概要や作業内容、頻度、しなかったときのリスクをご紹介します。
さらに、オーバーホールを依頼する際のポイントや費用相場、お手入れ方法まで、幅広く解説していきます。

機械式時計やクオーツ時計のオーナーにとってお役に立てればと思います。

目次

オーバーホールとは

腕時計は長く使用することで、摩擦(摩耗)や油分の劣化、蒸発、汚れの蓄積は避けられません。

オーバーホールは、これらの問題を解決し、時計の性能を維持・向上させるためのメンテナンス作業です。

本記事では、オーバーホールの概要、作業内容、頻度、そして全行程について解説します。

腕時計のオーバーホールの概要

オーバーホールとは、時計を分解し、各部品を洗浄し、油を差し替え、調整を行って組み立て直すことを指します。

この作業により、摩擦による部品の摩耗を減らし、正確な時間を刻むことができるようになります。
また、防水性能の維持や、外観のクリーニングも含まれることがあります。

作業内容や頻度について

オーバーホールの作業内容は、時計の種類や状態によって異なりますが、一般的には以下のような手順で行われます。

① ケース出し:ムーブメントを時計から取り出します。
② 分解:時計を部品ごとに分解し、検査します。
③ 洗浄:各部品を専用の機械で洗浄し、古い油や汚れを取り除きます。
④ 組み立て・注油:洗浄が終わったら、組み立てながら潤滑油を注油していきます。
⑤ 調整:時計の精度を調整し、正確な時間を刻むようにします。
⑥ ケーシング:オーバーホールが終わったムーブメントを時計の中に戻します。
⑦ 検査・点検:防水検査やランニングテスト、各所点検をおこないます。

オーバーホールの頻度は、時計の使用状況やメーカーの推奨によって異なりますが、一般的には機械式時計で3年~5年、クオーツ時計で8年~10年が目安です。

定期的なオーバーホールによって、時計の寿命を延ばすことができます。

オーバーホール全行程の解説

オーバーホール全行程では、より詳細に解説していきます。

  1. 受付: 修理やメンテナンスを依頼し、時計の状態を確認し、見積もりを受けます。
  2. 分解・検査: 時計を部品ごとに分解し、各部品の状態を検査します。
  3. クリーニング・油差し: 汚れや古い油を取り除き、新しい油を適切な位置に差します。
  4. 組み立て・調整: 部品を組み立て直し、時計の精度を調整します。
  5. 最終検査: 時計の機能や精度を確認し、問題がないことを確認します。
  6. お渡し: オーバーホールが完了した時計をお客様に返却します。

受付・お見積もり

オーバーホールの全工程 - 受付・見積もり

オーバーホールのご依頼があったときは、まず時計の状態・動作確認、点検をします。

※内装・外装、針の動き、リューズ、プッシュボタン、巻上げ、精度、防水検査など

確認後、必要に応じて部品交換や必要な修理なども含めて見積もりを作成します。

時計の分解

オーバーホールの全工程 - 時計の分解

オーバーホール進行のご連絡後、作業に取りかかります。

まずは 腕時計を細かく分解していきます。

針、文字盤、動力源であるゼンマイ、歯車などを部品タ単体レベルまで分解します。

その際、各部品の状態も確認します。

時計の洗浄

オーバーホールの全工程 - 時計の洗浄

分解されたパーツを専用の機械、専用の洗剤で部品を洗浄し、汚れや油を取り除きます。

専用の機械は超音波+回転式の洗浄機で、
「洗い → すすぎ1 → すすぎ2 → 乾燥」
まで一気に行い、手洗浄ではなかなか取れない汚れも、キレイに除去でき、部品もピカピカになります。

時計の組み立て・注油

オーバーホールの全工程 - 時計の組み立て・注油

洗浄後は部品を組み立てていきます。

新しい潤滑油をパーツに適切な位置に適量を注し、摩擦や磨耗を軽減します。

また、注油することで部品の動きをスムーズにします。

部品交換が必要な箇所は、このタイミングで新しいものに交換して組み立ていきます。

ムーブメントの精度調整

オーバーホールの全工程 - ムーブメントの精度調整

腕時計を組み立てた後に、精度を確認し、調整を行います。

ムーブメントの振動を聞き取る専用の測定器で精度を確認し、秒単位で精度を詰めていきます。

各種テスト・検査

オーバーホールの全工程 - 各種テスト・検査

作業完了後は防水性能の検査、そして腕時計を実測での検査します。

自動巻き機構はちゃんと巻き上がるか?巻上げ後の持続時間は?精度(日差)は?など、動作や精度に問題がないことを確認します。

※実測の検査は、数日にわたって検査します。

時計のお引渡し

オーバーホールの全工程 - 時計のお引渡し

全ての作業・検査・テストが完了し、時計に問題がないことを確認できたらお客様に返却します。

このように、オーバーホールは時計の性能維持に欠かせない重要な作業です。
定期的にオーバーホールを行うことで、時計の寿命を延ばし、精度を保つことができます。
機械式時計やクオーツ時計のオーナーにとって、オーバーホールは必要不可欠なメンテナンスです。

※オーバーホールが必要かどうか気になる場合はお気軽にお問い合わせください。

即日お見積り! 365日 24時間受付中

自分で行うオーバーホール

時計のオーバーホールは専門技術を要する作業ですが、慎重かつ正確に進めることで自分で行うことも不可能ではありません。

ただし、リスクも伴うため、注意が必要です。

自分で行うオーバーホールの方法、リスク、機械式時計とクオーツ時計の分解手順、検査方法、そして必要な専用工具について説明します。

腕時計のオーバーホールの方法とリスク

自分でオーバーホールを行う場合、専門知識と技術が必要です。
また、正確な手順に従って作業を行わなければ、時計を壊すリスクがあります。

その他にも、部品の紛失や破損、不適切な油差しなど、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
自分でオーバーホールを行う場合は、十分な準備と勉強が必要です。

機械式時計とクオーツ時計の分解手順と検査

機械式時計とクオーツ時計では、分解手順や検査方法が異なります。

機械式時計の場合、バネや歯車などの細かい部品を注意深く取り扱い、組み立て直す際には正しい位置に戻す必要があります。
クオーツ時計では、電池や電子部品を扱うため、静電気対策が重要です。
どちらの時計も、分解前に時計の構造や機能を理解し、専門のマニュアルや資料を参考にすることが望ましいです。

分解・掃除に必要な専用工具

時計のオーバーホールには、以下の専用工具が必要です。

・ピンセット:細かい部品を取り扱う際に使用します。
・ルーペ:小さな部品や細かい作業を確認するために使います。
・スクリュードライバー:時計のネジを外す際に使用します。サイズが合ったものを選ぶことが重要です。
・ケースオープナー:時計のケースを開けるための専用工具です。
・洗浄液:部品を洗浄する際に、専用の洗浄液を使用します。
・ブラシ:柔らかいブラシを使い、部品を傷つけずに汚れを落とします。
・オイラー:適切な位置に油を差すために使います。

全ての作業で細かい作業が必要なため、正確さが求められます。

自分でオーバーホールを行う場合、これらの専用工具を揃えることが重要です。
また、作業中は静かでホコリが舞わない環境で集中して取り組む必要があります。
自分でオーバーホールを行う際は、リスクを十分に理解し、適切な知識と技術、用具を揃えて取り組んでください。

参考

メーカーや時計修理の専門店では、専用の機器や機材、検査機、測定器を使用してオーバーホールを行っています。
また、交換部品の見極めや部品の調達、必要に応じて部品の加工なども行います。
いずれも長い年月をかけて、技術と経験を積んでいく過程が必要で、設備も必要な作業になります。

なので、いきなり大切な時計でオーバーホールは行わず、練習用の時計やムーブメントを用意して練習をするところからはじめて下さい。
機材は簡易的なものであれば入手可能なものあります。

オーバーホールの実際

オーバーホールは時計のメンテナンスにおいて重要な役割を果たします。
オーバーホールの自己実施の可能性、経験者の話、そして機械式時計の分解と構造について詳しく解説します。

時計のオーバーホール・修理の自己実施の可能性

時計のオーバーホールは、一般的には専門家に依頼することが推奨されます。
しかし、自分でオーバーホールを行うことも可能です。
ただし、専門的な知識と技術が必要であり、部品の取り扱いや作業手順に注意を払う必要があります。また、適切な工具も用意することが大切です。
自己実施を検討する際は、リスクを十分に理解し、準備を整えてから取り組むことが重要です。

経験者が語る腕時計のオーバーホールの実際

オーバーホールの経験者は、作業が手間がかかるものの、時計の性能を維持し、寿命を延ばす効果があると語ります。
また、自分でオーバーホールを行うことで、時計の構造や機能に対する理解が深まり、愛着も増すといったメリットがあります。
ただし、経験者も自己実施のリスクを認識し、初心者には専門家への依頼を勧めることが多いです。

機械式時計の分解とその構造の紹介

機械式時計は、精密な部品が組み合わさった複雑な構造を持っています。
オーバーホールの際には、テンプ、穴石、歯車、軸受けなどの部品を分解し、それぞれの状態を検査し、必要に応じて交換や修理を行います。
機械式時計の構造を理解することは、オーバーホールの作業をスムーズに進めるだけでなく、時計の魅力や価値をより深く感じることができるため、興味深いものです。

オーバーホールの実際を知ることは、時計のメンテナンスや修理に対する理解を深めるだけでなく、時計愛好家としての知識や経験を豊かにすることにつながります。
自分でオーバーホールを試みる場合や専門家に依頼する場合でも、時計の構造やオーバーホールのプロセスを理解することが、時計の寿命を延ばし、その魅力を最大限に引き出すための重要なステップにもなります。

オーバーホールを依頼する際のポイント

時計のオーバーホールは、専門的な知識と技術が求められるため、多くの場合は専門家に依頼します。
修理会社が解説する時計のオーバーホール修理や費用の相場について詳しく説明します。

修理会社が解説する時計のオーバーホール修理

時計のオーバーホールは、分解、清掃、検査、修理、組み立て、調整といった一連の作業が含まれます。
専門家に依頼する場合、まずは時計の状態を診断してもらい、必要な修理やメンテナンスの範囲を把握しましょう。
また、オーバーホールの過程で交換が必要になる部品があれば、その費用も事前に確認しておくことが重要です

オーバーホール費用の相場

オーバーホールの費用は、時計のブランドやモデル、作業内容によって異なります。
一般的に、機械式時計のオーバーホール費用は、エントリーモデルで2万円から4万円程度、高級ブランドのものでは5万円以上になることがあります。
また、クオーツ時計のオーバーホール費用は、機械式時計に比べて安価で、1万円から3万円程度が相場です。

オーバーホールを依頼する際は、複数の修理会社から見積もりを取ることで、適正な費用を把握しやすくなります。
また、修理会社の評判や対応も重要なポイントです。
口コミや評価を参考に、信頼できる修理会社を選ぶようにしましょう。

オーバーホールを依頼する際には、修理会社が提供するサービスや費用の相場を十分に調べ、適切な判断ができるように準備しておくことが重要です。
信頼できる修理会社に依頼することで、時計の性能を維持し、長く愛用することが可能になります。

オーバーホール後のケア

オーバーホールを行った後も、時計の性能を維持し、長持ちさせるために適切なケアが必要です。

そのために必要なお手入れ方法や長持ちさせるためのポイントについて詳しく解説します。

お手入れ方法

オーバーホール後の時計は、日常的なお手入れが重要です。
まず、時計を着用しないときは、直射日光や湿気の多い場所を避け、安定した環境で保管しましょう。
また、時計の表面に汗や汚れが付着した場合は、柔らかい布で拭き取ることが望ましいです。
防水性能のある時計であれば、水で軽く洗い流すこともできますが、必ずリューズを閉めた状態で行いましょう。

※防水性能がある時計でも、水道の蛇口の水圧で時計の防水性能を超える場合があります。
できれば専門店でクリーニングをしてもらうことをお勧めいします。

長持ちさせるためのポイント

オーバーホール後の時計を長持ちさせるためには、以下のポイントを意識してください。
まず、時計に衝撃を与えないように注意しましょう。
過度な衝撃は、内部の機械に悪影響を与える可能性があります。
また、機械式時計の場合、定期的に巻き上げることが重要です。
巻き上げを怠ると、機械が動かなくなり、時計の寿命が縮まることがあります。

さらに、クオーツ時計の場合、電池交換のタイミングも重要です。
電池が切れたまま長期間放置すると、内部で液漏れが発生し、故障の原因となることがあります。
電池が切れたら早めに交換しましょう。

オーバーホール後のケアは、時計の性能を維持し、寿命を延ばすために欠かせません。
適切なお手入れ方法や長持ちさせるためのポイントを実践し、愛用の時計を大切にしましょう。

まとめ

本記事では、時計のオーバーホールについて、その作業内容や手順、自分で行う方法とリスク、実際のオーバーホールの様子、依頼する際のポイント、そしてオーバーホール後のケアについて解説しました。

オーバーホールは時計の性能を維持し、長く愛用するために重要なメンテナンスです。
適切なオーバーホールとケアを行うことで、愛用の時計を長く大切に使い続けることができます。

あと、オーバーホールを依頼する際には、料金や納期などを事前に確認することが重要です。
時計修理のMr.BOBでは、無料で時計の修理やオーバーホールの見積もりを確認できるサービスを提供しています。

『LINE無料簡単見積り』サービスを利用することで、修理費用や修理内容を検討することができます。
見積もり料はかからず、依頼する前に確認できるので、安心してオーバーホールの見積もりを依頼することができます。

また、時計のオーバーホールに関する悩みや不安がある方は、ぜひ時計修理のMr.BOBの『LINE無料簡単見積り』を利用してみてください。
以下のボタンから「見積もりの流れ」をご確認できます。

※オーバーホールが必要かどうか気になる場合はお気軽にお問い合わせください。

即日お見積り! 365日 24時間受付中

時計のオーバーホールやケアを適切に行うことで、大切な時計を末永く愛用することができます。

時計修理のMr.BOBでは、お客様の時計ライフをサポートしております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次